「あの商品の在庫、店番と号機の両方で確認したいんだけど、毎回フィルタを2回かけるのが面倒…」
IT業界の現場で働いていた頃、私も同じような作業を何度も繰り返し、時間を奪われていました。手作業が原因で、入力ミスや確認漏れが起こることも少なくありません。
しかし、Googleスプレッドシートを使えば、複数の条件から必要な情報を自動で検索・表示させる仕組みを、誰でも簡単に作ることができます。
この記事では、あなたの「明日」をもっと楽しく、豊かにするために、スプレッドシート初心者の方でもすぐに実践できる、複数条件での自動検索・表示システム作成方法を解説します。
この記事を読むメリット
- 「店番」と「号機」のように、複数の条件から一瞬でデータを抽出できる。
- 面倒な手作業の時間を削減し、もっと重要な仕事に集中できる。
- 手入力によるミスを防ぎ、データの正確性を高められる。
ステップ1:データベースシートの準備
まずは、元となるデータが入力されたシートを用意します。
- シート名を「データベース」に変更しましょう。
- 1行目には、**項目名(ヘッダー)**を必ず入力してください。これが、後で検索条件を設定する際の重要な「目印」になります。
【現場経験から一言】 項目名は「店番」「号機」「店名」など、誰が見ても分かるように具体的に書くことが、後々のデータ活用で失敗しないための第一歩です。
サンプルシートはこちら「FILTER関数」複数条件のサンプルシート

ステップ2:検索用シートの準備
次に、検索キーワードを入力し、結果を表示させるシートを作成します。
- 新しいシートを作成し、「検索シート」と名付けましょう。

- B1セルに「店番」を、B2セルに「号機」を入力する欄とします。

- A4セルから、データベースシートのヘッダーをコピーして貼り付けます。ここに検索結果が表示されます。

完成形はこちら

ステップ3:魔法の関数「FILTER」で複数条件を実装!
いよいよ、自動検索の仕組みを作ります。
検索シートのA5セルに、以下の関数をコピペしてください。
=FILTER(データベース!A2:F, データベース!A2:A=B1, データベース!B2:B=B2)

【関数の解説】 FILTER
関数は、複数の条件をカンマ(,)で区切って記述することで、「すべての条件を満たすデータ」を抽出することができます。

- 表示させたい範囲
データベース!A2:F
の部分です。「データベース」シートのA列2行目からF列全体を指定しています
- 1つ目の条件
データベース!A2:A=B1
の部分です。「データベース」シートのA列(店番)が、B1セルに入力された値と等しいという条件です。
- 2つ目の条件
データベース!B2:B=B2
の部分です。「データベース」シートのB列(号機)が、B2セルに入力された値と等しいという条件です。
この関数を入力したら、B1セルに「101」、B2セルに「01」と入力してみてください。すると、データベースシートから「店番が101」で「号機が01」のデータだけが自動で抽出されるはずです。

動画で見る「FILTER関数」複数条件の使い方
まとめ
今回は、スプレッドシートでデータベースを構築し、**「FILTER関数」**を使って複数の条件からデータを簡単に検索・表示する方法を解説しました。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一度この仕組みを作ってしまえば、日々のデータ管理や検索作業が劇的に効率化されます。
あなたの「明日」を少しでも快適にするために、ぜひこの自動化テクニックを活用してみてください。
「こんな場合はどうする?」といった疑問や、この記事の内容でわからないことがあれば、お気軽にお尋ねください。
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【明日のために】スプレッドシートで変わる働き方!データベース自動化の超基本(「FILTER関数」を使って複数の条件からデータを簡単に検索・表示する方法)
URL: https://for-tomorrow2025.site/sheets-database-filter/
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