「スプレッドシートで時間の計算をしたら、なぜか変な数字になる…」
そう感じたことはありませんか?実は、スプレッドシートは時間を**「1日を1とする数値」**で扱っているため、少し特殊な設定が必要です。
この記事では、私が業務で何度も経験した「時間の計算ミス」を防ぐための、たった3つのポイントを解説します。これを読めば、時間の足し算、引き算、合計、平均が誰でも正確にできるようになります。
1. 時間の入力形式は「時:分」
まずは、時間を正確に入力することから始めましょう。
「12:30
」 のように、時と分をコロン「:
」で区切って入力するだけでOKです。これにより、スプレッドシートは自動的にそのセルを「時間」として認識します。
2. 計算結果の表示形式を「期間」に設定する
これが最も重要なポイントです。
スプレッドシートやExcelは、時間の合計が24時間を超えると、自動で表示をリセットしてしまうことがあります。
たとえば、12:00
と 15:00
を足すと、合計は 27:00
になるはずです。しかし、このまま計算すると、3:00
のように表示されてしまうことがあります。これは、24時間で一区切りと判断されてしまうためです。

この問題を解決するには、合計時間を表示するセルの**「表示形式」を「期間」**に変更します。
- 合計時間を表示したいセル(例:
C1
)を選択 - メニューバーの**「表示形式」**をクリック
- **「数字」**を選択
- リストの一番下にある**「経過時間」**をクリック
これで、合計時間が**27:00
:00
**のように、24時間を超えても正しく表示されるようになります。

「27:00」表示にする手順
スプレッドシートで「27:00:00」を「27:00」と表示させたい場合、セルの表示形式をカスタムで変更することで実現できます。
対象のセルを選択します。
メニューバーの**「表示形式」**をクリックします。
**「数字」にカーソルを合わせ、一番下の「カスタム数値形式」**を選択します。

表示されるボックスに、以下の形式を直接入力し、**「適用」**をクリックします。
[h]:mm
![[h]:mm](https://for-tomorrow2025.site/wp-content/uploads/2025/08/image-152.png)
この設定により、秒の表示が消え、「27:00」のように時間と分のみが表示されます。この方法は、24時間以上の時間(例えば25時間や27時間)を正しく表示させたい場合にも有効です。

3. 実践!勤怠管理で使える計算方法
ここでは、日常の業務で特に役立つ時間の計算方法をご紹介します。
勤務時間の合計を出す
出勤時間と退勤時間から、実働時間を計算し、その合計を出します。
A | B | C | D | |
1 | 出勤 | 退勤 | 実働時間 | 休憩 |
2 | 9:00 | 18:00 | =B2-A2-D2 | 1:00 |
3 | 9:30 | 18:30 | =B3-A3-D3 | 1:00 |
4 | 10:00 | 20:00 | =B4-A4-D4 | 1:00 |
5 | 合計 | =SUM(C2:C4) |
C2
セルには、退勤時間から出勤時間と休憩時間を引く数式を入れます。C5
セルには、合計実働時間を出すためのSUM
関数を入れます。
所定労働時間(8時間)との差分を出す
「定時(8時間)に対して、何時間働いたか」を把握したい場合に便利な計算です。
まず、8時間をスプレッドシートで正しく認識させるため、="8:00"
のように文字列として入力したものを時間として扱えるようにします。
A | B | C | |
1 | 実働時間 | 基準時間 | 差分 |
2 | 8:30 | 8:00 | =A2-B2 |
A2
セルに実働時間、B2
セルに基準時間8:00
と入力します。C2
セルに=A2-B2
と入力すると、0:30
(30分の残業)と表示されます。- 逆に、実働時間が
7:30
の場合、-0:30
のようにマイナスで表示されます。
注意: マイナス表示がうまくいかない場合は、B1-A1
のように引き算の順序を逆にすることで、正の値として表示されます。
まとめ:時間の計算は「書式設定」がすべて
スプレッドシートで時間の計算をする際に一番のハードルとなるのは、計算式ではなく表示形式です。
- 時間を**
時:分
**で入力 - 計算結果のセルを**「経過時間」**に設定、「27:00:00」を「27:00」と表示させたい場合、セルの表示形式をカスタムで変更
- あとは**
SUM
やAVERAGE
**、簡単な引き算で計算
この4つのステップをマスターすれば、もう時間の計算で悩むことはありません。ぜひ、実際にいくつかの時間を入力して試してみてください。
そのほかの記事は→
コメント